純喫茶ハワイ人気コーナー 未読書感想文 「熊を放つ」ジョン・アーヴィング著

言論の自由を奪われることとは何と恐ろしいことであるか。 好き勝手言いながら暮らしていける今の時代がどれほど幸せであるか。 そんなことを噛み締めながら本書を読み通した。 ペンは剣より強し、という言葉はまことに正論でありながら しかしこれほど真実…

主人公の名前がジョンということからもアーヴィングの自伝的小説ともいえるが 本人も否定しているとおり、全く事実ではないということがいえるだろう。 しかしもう本人が言う「もうひとつの記憶」に根付いた成長記という意味で アーヴィングと同時代の空気を…

現代において純愛はどこに行ってしまったのだろうか。 そんな思いに駆られながら本作を読み進めた。 離婚問題にスポットをあてながら都会の夫婦の姿を描く。 本作において問題となるのは冒頭から登場する「檻」である。 その中に何が入っているのか、 読者は…

ネバダ州は砂漠の町、日本でいえば鳥取県のような感覚なのだろうか、 本著の舞台となる田舎町では新たな町おこしとしてお笑い合戦が繰り広げられる。 ジャッカスなどに見られるスケートカルチャー延長線上の身体的なユーモア。 主催者となる新町長と町人との…