私たちの歌ができて損をしたりしてポケモン

お世話になってる会社の会議室を借りて適当な歌を作って歌ってきた。
私たちは驚くほど歌が下手だったが、
それが原因となって隣の部屋で商談が潰れてたりはしないだろう。
いや、どうだろう。
こんな下手な歌を聴かされるくらいならこの話はなかったことに!
と怒り出す人もいたのかもしれない。
2億くらい損してたのかもしれない。


しかし私たちはいたって真面目に歌ってたのである。
歌の下手な人はよく損をする。


先日、昼間から歴史ってすげーよなあ探訪(昔に人がいたってすげー!)をしてたのだが、
ちょうど幼稚園の帰りの時刻と鉢合わせて、朝顔を持った親子と多くすれ違った。
聞こえてきたのはお母さんの声で
「でもまあいいじゃん。お手伝い係ゲットしたんだからさあ。」
近頃の幼稚園児はお手伝い係もポケモン感覚なのだ。
ポケモン感覚。
いまやポケモンはそらあえらいことになっている。
今日テレビ東京の番組ではポケモン会社の社長の特集が放送されていて、
何が何だかさっぱりわからなかったのではあるが、
とにかくポケモンっていうのはえらいことになってるんですよ、
ということだけはよく伝わってきた。
なるほどなるほど、そらあえらいことであるなあ。
うん、ポケモンっていうのは、すごいんだよなあ。
と、とにかく納得することしかりだった。
「セックスなんてお菓子みたいなものじゃん。」
というのはおれが小学生の頃に読んだ『ぼくらの七日間戦争』に出てきたフレーズで、
セックスというよくわからないものが、とにかくおやつ感覚なものなのだ、
おやつならわかる、おれはおやつがだいすきだ、
とおやつ感覚による共感を得た覚えがある。
しかし今やポケモン感覚である。
お手伝い係というのは大体ポケモンみたいもの、というのが今や世間の常識なのだ。
そこにあるのはゲットする/ゲットしないの2者しか存在しないのだ。
おやつなんて甘っちょろい(程度でなく味覚として)もんでない。
食うか食われるか。
今や世界はお手伝い係りをゲットするかしないかである!
さあ、世間的なしがらみを全て捨てて、今すぐお手伝い係りをゲットするのだ!


こんなことが言いたかったんじゃないや。