三人で飲みに行ってふらふらになるまで飲んで
(結局またゲロの小道を作るくらいに)
なぜかコブラの強精剤を一人一本キュッといって
あー、今日三人とも眠れないっすねー、
と強精剤三銃士が急遽結成され、
笑いが止まらなくなって、
額縁に入れて飾っておきたいくらいの素晴らしい夜だった。
腰が抜けるほど男子校な日々がたまらなく好きだっちん。


男子校といえばおれの中高はお坊さん学校だったので
高僧と呼ばれるような人がお話をいろいろしてくれたのだが、
その人は護摩行みたいなことを年一回やっていて、
三日三晩火ばかりの世界にいると、
外に出たときに
青や緑の服を着た女の人を見ると
本当にきれいできれいでしようがなくなる、って言ってた。


へー、エロいっすねー、くらいに聞いてたもんだけども
またプラネット・テラーの話になるけども
今日になってもまたサイコーサイコー続きのプラネット・テラー
昨日映画館で観た後に自分の赤色の服を見ると
映画の中にあった鮮血の赤で
なんだかうれしくなってしまってサイコー、ヘイヘイホーであった。


プラネットテラーのエンドロールにはspecial thanksってのがあって
そこにジョン=カーペンターの名前を見つけたときには
涙が止まらなかった。
あのヘビメタ的だっさい音楽を背景に
ガッスガス殺していくあの雰囲気、
カーペンターは天才すぎてバカになった人だけども
秀才のロバート=ロドリゲスがカーペンター愛と
強力な資本でもって
これぞ映画=バカを全うできたのは本当に勇気づけられた。


群集とゾンビが混じり合って病院を出ていくとき、
ナイフ持ったバカ野郎がその波を逆行し、
ゾンビをサクサク殺していくあの後姿、
カーペンターほど秀逸な映画的文法を守ってはいないけれども、
それでもあの逆行していく後姿が泣けて泣けてしようがなかった。
これだ、この波への逆行が映画だよ、
とおれは股間をぐっしょり濡らしたのだった。


あのロドリゲス的バカを軸にしたコネタの数々、
それは語るに尽きないところだけども一つだけ、
両手を骨折したママが子供に銃を渡すとき
「テレビゲームみたいにぶっ殺せばいいのよ」
って台詞があって
見事に時代と逆行した名台詞がものっすごい響いた。
そうだ、おれたちはテレビゲームみたいにぶっ殺せばいいんだよ、
と心からの拍手を送った後にはシャッポも脱ぐわい。


ここまで書いてザンたれのオランダ煎餅は気持ち悪い人だ、
と思われるんだろうなあとも思ったけれども
映画ってほんとそんなもんだぜえ、
と鼻くそを丸めたものを突きつけたくてしようがない。


今日も相変わらずサイコーであった。