街中でゴルフスウィングの練習をしている人を見た。
1回振ってああゴルフだなあ、と思ったのだが
次の瞬間、体の向きをくるりと入れ替え、
左打ちでスウィングしたのだ。
なんと、まあ。
ゴルフのスイッチヒッターなんて初めて見た。
ということで世にも珍しいゴルファーがいたものだ、と
話は終わりそうだが終わらない。
次の瞬間、またくるりと入れ替え、右打ちなのだ。
そしてまた左、右。
どうだろう。
スイッチヒッターなら右なら右で納得のいくまで、
とはいわないが最低5回くらいは連続で振るものじゃないか。
じゃないと体の動きが無駄だろう。
右、左、とじっとぼんやり眺めていたら
はたと思い当たった。


鎖鎌である。
分銅を右へ左へと振り回すさまである。
ちょうど司馬遼太郎梟の城→風神の門
(これがまたおもしろくないんだ、それなのに読んでしまうんだ)
の忍者ブーム真っ只中であったので
邂逅。


邂逅である。