今日東京地方には雪が積もった。


雪は一日だけでいい、とはよく言ったもんで(おれが言った)
公園に遊びに行って喫茶店で休憩するころには
手足の冷たさに実家に帰りたくなっていた。
そんなもんよね。


でも雪と実家が徒歩5分だとどんなにすばらしいことだろう。


と思い浮かべるとそれは豪雪地域に実家があることが現実的で、
ひええ、と後悔するばかりだった。
雪とブラジルの実家が徒歩5分。
これが理想だった。
(で、隣にはラモスの実家があって家族ぐるみで仲良くなって
 そのうち武田やカズを巻き込みつつ六本木を案内してもらうのだ)


茶店で体を温めてまた自転車にまたがりブラジル音楽を聴きながら雪の公園に、
途中そんなことを思いながらやっぱり久しぶりの雪はきもちいいな、と自転車をこぐ。
ほら、こんなに積もってるのはきもちいい、
あそこの橋の欄干にも、売店の看板にも、
おじいちゃんのメガネにも、
となったところで、イイ!?となった。
メガネのフレームに雪を積もらせたおじいちゃんを見たのだ!


今でも信じられない、白髪の眉毛がぼうぼうで雪のように見えたのか、
たしかに見たのは一瞬なのでそれが正解なのかもしれないが
それでもやっぱり今日くらいは
メガネに雪を積もらせたおじいちゃんを見たということでいいじゃないか。