突然東京におばあちゃんができた。
会いに行ったら家から10分の距離だった。


お寿司やビールをご馳走になった。
梅が丘の美登利寿司は大変美味しかった。
食事の終わりに木の芽の入ったおすましを頂いた。
おお、おばあちゃんだ。


家から10分。
今やおばあちゃんも便利な時代になったものだ。


恐ろしく愛のない書き方をしてしまったが
大変うれしい一日だった。


高校生のお孫さんがいて話を少しした。
おお、東京の女子高生。
クラスでは携帯小説が流行っているという。
恋空は映画になる前からみんな読んでたのだそうだ。
周囲には帰国子女が多くてみんな進学に有利でうらやましい、と。
ハロー、東京の女子高生。


渋谷のハチ公前で
いかつい黒人のナンパを軽くあしらっている女子高生がいて
ああ、そりゃ若いときからこんな感じやったら全く違うもんが出来上がるわ、
と思ったことがある。
これが東京で一番のカルチャーショックだった。


ということで
黒人にナンパされたりしますか?
と聞いてみようと思ったのだけれども
さすがにちょっと失礼かと思い、
色の黒い人に、と
言い直そうとも思ったけれど
いや色の問題ではないな、と、
いや、そもそもナンパの経験なんて聞いてだいじょうぶなんだろうか、と
思いとどまってことなきをえた。


感じのいい女子高生だったが
おれと彼女の親戚関係がなんというのかわからないな、と
思いあぐねているうちに名前を忘れてしまった。
失礼してしまったなあ、と今思ってる。


図書館で大分のことを調べている。
司書さんにこういうことを調べたいのですが、と
検索をかけてもらったら
あれ、出ないな、
これもだめだな、
だめだ、
出ないんじゃないだろうか、
ちっ、
まただめだ、と
ずっとぶつぶつ暗いことをつぶやきながら検索されていて驚いた。
半径3mくらいに
検索しても見つからないよオーラを発散していて、
1mくらいにいるおれとしては
何とも言いようがないくらいに不幸だった。


ところで色々調べていて大分には一村一品運動というのがあるそうな。
村の特産品を作ろう、と
ある村では梅と栗を特産品として奨励したそうだ。
そのときのスローガンが
「ウメ、クリ、作ってハワイに行こう」なんだという。
これだ。
これがおれの言いたかったハワイだ、と興奮して大変嬉しかった。