深夜ガストにて。
隣ではドラマかアニメか何かの脚本の打ち合わせか。
おっさんが二人。
スーツ着た人はプロデューサーで
Tシャツのこざっぱりした頭の人は脚本家だろうか。


いずれにせよおれにはかんけいない。
ドリンクバーのアイスコーヒーが空だった。
エスプレッソと水を飲めば大体同じ感じになるか。


「ケモノの皮をかぶったケダモノ!」
「寝込みを襲ったのね!」


なんだなんだと思ったらおっさんが読み合わせをしている。
おお、なんといういたいけな少女ぶり。
日常に舞い降りたおもしろさん達だ。
(ところで「ケモノの皮をかぶったケダモノ」はただのライオンなんじゃないか)


なんだかひと段落ついたようで帰り支度をしてたころには
いやー、やっぱりシェイクスピアってすごいっすねー。
すごいだろう?すごいと思わない?
と言っていた。(すでにすごいって言ってるのに!)


読んだことないからわかんないけど
この人たちはなんだかだめな感じでいいなあと思う。
盗み聞きは悪いことなんだけど
たまにこんな人たちがいるからおれはやっぱり続けていこうと思う。


でもさー、お前が永井に引き抜かれるとは思わなかったよー
(同僚のプロデューサーが目の前にいる子飼いの脚本家を抜擢したのだろうか)
いやー、ぼくも想定外でしたよー。
待てよ…想定外っておもしろいな、17ページ!想定外、想定外、想定外のことが起こって…


でも一体いつになったら帰るんだ。