暑っちー、と思って夜の11時。
散歩に出かける。


だども外も暑い。今日は猛暑日なんだと。
新しい街は住宅街で異様に静かで
クーラーの室外機とマンホールの下の水の音しか聞こえない。


そんな静寂の中、
向こうからへにゃーっとした歌が迫ってくるなと思ったら
自転車に乗った男がフィッシュマンズを歌っていた。
歌い方までかなり力を入れて再現しちゃったので
妙にひゃーっとへにゃーっとしてしまっていたのだ。


ピアスしてる人は大体ゲイ、につづく大胆な決め付けに
カーテン持ってるやつは大体貴族、というのを思いついた。


こいつはいやなやつだなあと思うやつがいて
思い出しむかつきをしている。
不毛だ。
こんなにも不毛なことがあろうかというくらいこの行為は不毛だ。


高校3年生くらいのころだったと思うのだが
たしか彼女にフラれたとか何か悲しい出来事があって
そうだ、泣いてみよう、と思い立って
部屋の電気を消して悲しい音楽をかけて泣いてみたことがあった。
でもすぐに飽きて
そうだ、泣いてる子供に飴をなめさせると泣き止むというのを実践してみよう、
と思い立って
しくしく泣きながら飴をなめてみたらうまい具合に泣けなくなって
ほほう、と思ったことがあった。


そんなことをだらだら思い浮かべながら散歩が終わる。


一体どうなることかと思いやられたホコリ集めですが
いい位置で紹介してもらったらぽぽんと人が集まってことなきをえました。
おさわがせいたしました。