空いた。
日記ってどうやって書くんだったか。


終電帰り。
家の近所は深夜になると静かになるのだが
放し飼いでシベリアンハスキーを散歩させるおばあさんがいた。
そのすぐ後には午前1時半に門前を掃く人がいた。
知らないところで色々湧いてるのだなと思った。
サウジアラビアで石油が湧くような。
湧いた、湧いた、と知らないあちこちで知らない何かが湧いている。


先週はDVDプレイヤーを買って映画をよく観た。
ふたりにクギづけ』という結合型双生児のコメディ映画があるのだが
なぜかこれを石川くんとイヤホンそれぞれつけて一つの画面で新幹線の中観てた。
相当気持ち悪い事態だったように思う。


電動車椅子がバカっ速だったり
恋人から去る女性の車が煙を立てるほど加速していくシーンが特に可笑しかった。
何だか最近は走る機械のバカさかげんが好きだと気づいた。


電車とか。自動車とか。
何か根源的なバカさを内包したまま進んでいく。
機関車とかモロだ。
ポーッ!となって、シュッシュッシュッ、だ。
ほらバカのお通りだ。


そういえば石川くんと秩父に取材に行って
帰りに機関車に乗る機会がたまたまあって興奮していた石川くんであり
なるほど機関車というものに乗るのははじめてだなと興奮も少しは伝染したのだけど
中に入って何も変わらなくて
あっ。
と思った。
中を楽しむには相当ハードルが高いなあ、あれは。
子供が普段よりピューッと走ってるくらいのものだった。


昨日近所の商店街でハロウィンが行なわれていて
それは1ヶ月くらい前から告知やら飾りなどがあったので
期待していたのだけれども
当日は、なるほどたしかにお金もかかって大きなイベントだった。
駅前には子供たちのために色々なゲームコーナーがあり、
トイレットペーパーでチーム内の一人を時間内にどれだけ巻けるかという
ミイラ男コンテストなるものを見ていたのだけれど
小学校低学年でも女の子はちゃんと腕も足も一本一本巻いていて
うがうが動けるミイラ男(女の子なんだけども)のできあがりだったのだが
男子である。
やっぱり男子は男子であった。
おれが見た2チームとも腕も足もお構いなしに
上からぐるぐるぐるぐるとぐるぐる巻きにするもんだから
かろうじて口だけ出たような見事な死体が出来上がっていた。


女は女である、といったように
男子は男子である、というべきなのかもしれない。