甘くすっきりとした味わいで、
いくらでも飲めるしいくら飲んでも湧き出る泉。
物語だか昔話で読んだのか、
そんな仙人が飲んでそうなもののイメージがずっと残っている。
正しい言い方は他にあるのだろうけど、
僕は甘露ととりあえず頭の中であてている。


日本酒を飲むようになって、おいしいものを飲むとこれが甘露なんじゃないかと思う。
秀吉大吟醸だったか、
「私が日本酒にハマったのもこれがきっかけです」
とメニューに書いてあって一杯千円以上する。
お祝いだと思って飲むとなんだろうこのさわやかさ、カルピスソーダ、いやこれこそが甘露なんじゃないかと思った。


最近こういうこと他にも思ったなと思い出してみると、あれだ、風呂で食べたもずくだ。
もずく酢のカップを風呂に浸かりながら食べたのだ。
汗をかく風呂の中で急に入ってくる酸味と冷たさ。
それが驚くほどさわやかで、なんだこれはと驚いた。
あのもずく酢がカルピスソーダ、いや、もうこれこそが甘露なんじゃないかと。


そしてまた新しい疑念が頭をもたげる。
カルピスソーダこそが甘露なんじゃないか、というものである。


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