別に断酒するなんて言わなくていいじゃないか、週一回とか月一回とか適当に飲めばいいじゃないか。久しぶりに会ったお仲間からそんなことを言われて、ものすごく納得する。


夕飯は家で。妻のビールを盗み飲む。二口。慣例になってきた。


断酒12日目…ビール二口


雑誌『ケトル』を買ってみる。調味料特集だというから、もっと生活にスポットをあてたものかと思ったが期待はずれ。ハワイを特集するのと同じ感じで調味料やってもそれは生活じゃないのになあ(次号特集は村上春樹だそうで、生活ってのは勝手にこっちが思い込んでただけ)。


じゃあ僕の読みたい生活とはなんだろう、と考えたとき。写真家の大山顕さんが撮る団地の写真、それもベランダ側の写真がそれに近いのではと思い当たった。布団が干してあったり、すだれがかけてあったり、一軒一軒ちがう。だけど、遠くから見れば同じような模様のように見える。生活がパターンになっているのだ。普通の生活なのに、図柄になっているという驚き。日常をじっと見つめていると、まぶたの裏の模様なんだろうか、サイケデリックな模様が現れたりして急に非日常になったりするもの。そういうのが読みたいのだ。


昼ごはんを食べたお店の店主が三木聡園子温映画のスタッフでおもしろい話を色々と聞いてホクホクのおいもさんみたいな状態になって出てきた。


やろうと思っていた原稿がひとつできたので飲もうと思っている。いいのか、飲んでしまうぞ。