バナナを1本食べる。
昨日食べたものよりも美味しいことに気づく。
バナナを一房買ってきて日に1本ずつ食べると
味も少しずつ違うものだなと思う。


できれば毎日熟れた美味しいバナナを食べたいものだと思い
インターネットで検索すると
バナナ宅配サービスなるものがあるのを発見した。
牛乳のように毎日1本熟れたバナナを宅配してくれるのだという。


これはいい、と早速申し込んだ。
次の日の昼過ぎに家のチャイムが鳴った。
バナナかな、と思ってドアを開けると
小さい男の子の手を引いたお母さんが熟れたバナナを1本握り締めていた。


何も言わず熟れたバナナを突き出すお母さん。


バナナを食べながらそんなことがあるといいなあと思いました。