バラードという人の本を図書館で借りた。
10ページくらい読んで
なんてすばらしいんだろう、
と感動してすぐにページを閉じてカバンの中に突っ込んだ。


その後1週間は経つが1Pも進んでいない。
それでもカバンの中には入ったままだ。


今日山の手線の終電で帰ることになって
深夜バスに乗って帰ろうか、いや、あれは待ち時間が長いぞ、
あ、でも、おれにはすばらしい本があるじゃないか、
あれを読んで待とう、と
本についての意識は相変わらず高いことに気づいた。


そしてまた1Pも読まずにバスに乗ってそこでも読まずに
バス停から家までは遠いものだから
カバン重っめーな、
ちきしょう何入ってやがんだ、と苛立ったところで
本か。
あのいい本か。
と、またホクホクしながら本を読まないでいる。


おれの人生、何しているのかといえば本を運んでいるのだ。
本の位置エネルギーをこつこつ溜めているのだ。


いつかエネルギーは熱に変わったりするのだろうか。
そうするとおれは自然発火する。


(世の中には人体自然発火現象という超自然的な不思議現象があるのですが
 それは概ね良い本のせいだということがわかりました)


Nike
(燃えるついでに、「おれ(物理的に)燃えながらサッカーしたいんだよね」ドキュメント動画。
 グリズリースーツみたいでだいすき。)
NIKE, Inc.— Inspiration and Innovation for Every Athlete in the World.
(ナイキのサッカー動画ついで。最近一番感動した映像。でもたぶんサッカーが好きだから)