普通の日記
ペリーに開国を迫られた老中の堀田正睦は
「これって圧迫面接だよなあ」とか思ってたんだかなあ。
ものすごくひさしぶりに本を読み終えた。
- 作者: フリオリャマサーレス,Julio Llamazares,木村榮一
- 出版社/メーカー: ソニーマガジンズ
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
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なかなか無骨でかわいらしいモテそうな本になる。
これはモテそう!と思いついて
外で読むときは立てて読んでいた。
装丁は鈴木成一という月に何十冊も手がける売れっ子の装丁家らしい。
(そういえば情熱大陸で見たなあ)
売れっ子の、とか書いたら皮肉っぽく聞こえるかもしれないが
これはうれしいですよ、モテそうな本というのは本当にうれしい。
で、中身が最高。
ちびちび読んで正解。
スペイン発といえど、どストレートな球でした。
廃村で男が残って独り死んでいく話。
ただ死んでいくというだけの話だから
話としておもしろくはないんだが、
奇をてらわずに散文詩のように死への軌跡を描く文章が最高。
「あー、今日も家帰ったら母の亡霊がいるんだなー、」
という主人公の話もおもしろかった。
村に残った老人に仕事を与えて「犬のようだ」と評してたのも笑った。
あ、笑える本じゃないですよ。
いい小説です。
読んでてモテる本なうえに中身まで良いとは。
得だ。
一緒に聴いたCDではこれがドンピシャ。
http://www.bounce.com/review/recommend.php/4063/
静かな語り口の読書は大概これでいける。
こちらも得だ。