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ひどい早起きをする予定なのでこれから寝ます。
恵比寿にあるアンティークがウリの家具屋に入った。
なんだかわからぬものがただならぬ値段をつけていて畏怖する。
ブリキのぼろーっとしたゴミーっとしたものが一万円を超えている。
理由は「古いから」だそうだ。
そして「フランスだから」だそうだ。
何となく納得してしまうのだから「古い」と「フランス」は立派である。
恐れ入ったのはこれが全く何をするものなのかわからないのである。
値札には「シェルフ」とか「グラス」とか物の名前が書いてあるのだが
このブリキには「不明」と書いてあるのだ。
今こんなものが売られているなんて。
不明だ!これは不明だ!
脳内はお祭りさわぎである。
そーうっと持ち上げてみた。(なんせ高いから)
裏を見てみたがなんだかわからない。
傾けてみても光にあててみてもなんだかわからない。
しかし手に持った手前、ほーう、と小さく声をもらしておいた。
わかっている風味が出て成功したと思った。
うまくやったと思った。
危機は去ったがそれでもなんだかわからないのである。
なんだかわからないもやもやーっとしたものだけど大事!が今手の中にある。
漠然を抱き感動する。
友人の赤ちゃんを抱いたときに似たような感覚があったのを思い出した。
そこにフランスの人が通りがかって「それゴミだぜ」と。
そしておれは「あらそうかしら?」と突っかかって
何だか知らないけれどもウーマンリブを訴えて
東大で上野千鶴子にケンカを売って本にしてブックオフにいっぱい売る!
いっぱい!